序章:相続登記は「自分でできる」
1. 読者が直面する問題提起と記事を読むメリット
2. 相続登記とは? なぜ今「自分でやる」人が増えているのか
Ⅰ. 義務化の期限と罰則リスク:自分でやる前に知るべきこと
1. 放置で過料!「3年の期限」の正しい計算方法
2. 「相続人申告登記」による一時的な回避策
3. 「自分でやる」最大の落とし穴:時間と労力のリスク
Ⅱ. 【完全版】自分でできる相続登記の全手順ロードマップ
相続登記を自力で完了させるために必要な、具体的なステップバイステップの手順を解説します。

1. ステップ1:必要書類の収集と準備
- 故人(被相続人)に関する書類:
- 出生から死亡までの戸籍謄本(相続人を確定するために必須。本籍地の市区町村役場での取り寄せが必要)。
- 住民票の除票または戸籍の附票。
- 相続人に関する書類:
- 相続人全員の戸籍謄本、住民票、印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)。
- 不動産に関する書類:
- 固定資産評価証明書(登録免許税の計算に使用)。
- 登記簿謄本(最新情報を確認するため)。
2. ステップ2:遺産分割協議書の作成と押印
- 作成の必要性: 遺言書がない場合、または遺言書の内容と異なる分割をする場合に必須。
- 記載すべき事項:
- 不動産の正確な表示(地番、地目、地積などを登記簿通りに記載)。
- 誰がどの不動産を単独で取得するのかを明確に記載。
- 全員の押印: 相続人全員が署名し、実印を押印すること。一か所でも不備があれば無効となるリスクがあること。
3. ステップ3:登記申請書(様式)の作成と添付書類の準備
- 法務局の様式利用: 法務局のホームページから**「所有権移転登記申請書(相続)」**の様式をダウンロードし、必要事項を記入。
- 登録免許税の計算と貼付: 固定資産評価額×0.4%を計算し、収入印紙を購入して申請書に貼り付ける。
- 添付書類の最終確認: 申請書、遺産分割協議書、全戸籍謄本、印鑑証明書などが揃っているかチェックリストで確認。
4. ステップ4:法務局への提出と補正対応
- 提出先: 不動産の所在地を管轄する法務局に持参または郵送する。
- 補正(ホセイ)対応: 提出後、書類に不備があった場合、法務局の登記官から連絡が来ます。期限内に指示通りに修正対応(補正)を行わないと、申請が却下されるリスクがあること。
Ⅲ. 【弁護士の視点】自己申請の限界とプロの役割
1. 自分で手続きが「困難」になる3つのケース
まとめ
1. 記事の要点
| 項目 | 自分で手続き | 専門家に依頼 |
| 法定費用 | 0.4%の登録免許税はかかる | 0.4%の登録免許税はかかる |
| プロへの報酬 | 0円(節約) | 5万円〜15万円程度(費用の目安) |
| 手続きの確実性 | 低い(不備リスクが高い) | 極めて高い |
| 紛争リスク | 相続人同士で全てを処理する必要がある | 協議の代理・交渉を依頼可能 |
2. 弁護士からの最後のメッセージ
- 相続登記義務化は、あなたの未来の安心を確定させるための機会です。放置せず、必ず3年以内に手続きを完了させてください。
- 自分で進めて「手に負えない」「家族間の空気が悪い」と感じたら、それは専門家の助けが必要なサインです。
- 「自己流での手続き失敗」が、最も費用と時間がかかる結果になることを避けるため、ご自身の状況を正確に把握することが重要です。


